【宿泊記】新潟県南魚沼市 六日町温泉の古民家宿 “ryugon 龍言”

日本有数の豪雪地帯として知られる新潟県・南魚沼市。その豊かな自然に抱かれた六日町温泉で、今回は「ryugon 龍言」に宿泊してきました。築100年以上の古民家を移築・リノベーションした館内は、随所に歴史の趣を残しつつも快適に過ごせる工夫が凝らされており、まさに“非日常”を味わえる空間。
周囲には四季折々の田園風景と坂戸山の雄姿が広がり、心から癒される時間を過ごすことができました。実際に泊まってみて「また必ず訪れたい」と思えた温泉宿。
その魅力を体験談とともに詳しくご紹介しますので、ぜひ次の旅の参考にしてください!

目次

チェックイン

それでは早速チェックインしましょう!
外観は伝統的な建築様式の中門造です。文化財にも指定されている立派な建物です!

玄関・ロビーの雰囲気

玄関を開け中に入るとドーンと龍言の大提灯。
ここで靴を脱いで館内へ。
靴は部屋番号と同じロッカーにて預かってくれます。

まずはこのレセプションに案内されます。
赤い大きなソファーに座ってチェックイン。
この丸みは積もった雪をイメージしてるらしいです!確かに屋根に積もった雪ってこんな感じのこんもりした形で可愛いですよね。

館内廊下など畳になっています。畳の上を歩くのがすごく久しぶりで懐かしい感覚。
館内はスリッパなどはなくどこに行くのも裸足です。

廊下の途中ではアートが飾っているギャラリースペースやウッドデッキがあります。

ウッドデッキからは、季節ごとに表情を変える景色が広がっています。
8月中旬のこの日は、青々とした稲穂が少しずつ黄金色を帯びてきていて、実りの気配がちらり。
冬は一面の雪景色、初夏には田植えできらめく水面などどの季節に来ても、それぞれの美しさが楽しめそうです。

客室レビュー:Classic A [207 大心の間]

今回宿泊したclassic A[207 大心の間]に到着です。

客室タイプと特徴

クラシックAは、旧塩沢町または五日町の庄屋を移築した純和風・50㎡以上の広さを誇るお部屋です。掘りごたつ付きのテーブルと、中庭を望む椅子が配置され、ゆったりと部屋食も楽しめます。
梁や柱には雪国の歴史を感じさせる重厚な木組みが残され、しみじみとした落ち着きが魅力です。

広さ50㎡以上の純和風客室

ルームツアー

玄関

それでは大心の間をチェックしていきましょう!
木の温もりを感じる玄関を開けると土間のようになっています。

土間を上がったところが浴衣があります。

トイレは新しくて綺麗です。

続きまして脱衣洗面。

備え付けのアメニティは必要最低限のものです。
廊下にアメニティバーがあるので必要なものはそこでピックアップ。

お風呂は檜風です。割とコンパクトです。もちろん温泉に入るので使いませんでした。

続きまして、ベッドルームです。

ベッド側から見たらこんな感じです。

冷蔵庫にはお水が入っています。黒電話が非常に懐かしい。

庭を眺める椅子や掘り炬燵があります。

部屋は結構広いのでゆったり寛げます。
長年豪雪に耐えた地元の庄屋や豪農の館を移築しているので柱や梁がかなりしっかりした造りでした。

ryugon公式から引用

客室全体の配置はこんな感じです。
外からはわからないですが結構広いです。

温泉・サウナ

米蔵として使われていた建物を移築した木造平屋土蔵造りの風情ある大浴場です。六日町温泉は昭和39年に国民保養温泉地に指定されております。
2023年3月に男女それぞれサウナが新設されています。

泉質・効能

  1. 泉質:ナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
  2. 効能 : 筋肉痛や関節痛、冷え性、疲労回復、きりきず、末梢循環障害、 ほか
  3. 泉温:51~53度
温泉大浴場12:00~25:00※
05:00~11:00
※ 毎月第一、第三水曜日は
24:00まで
サウナ利用時間12:00~23:00

大浴場・露天風呂

今回宿泊した大心の間から大浴場までは中庭の横を取っていくとすぐに到着します。

外廊下を抜けるとすぐ到着。
女湯と男湯の入れ替わりはありません。

ryugon公式より引用

こちらは男湯。
米蔵を移築した内湯は風情たっぷりでした。

ryugon公式より引用

庭園を眺めながら入る露天風呂。
冬は雪見風呂が楽しめそうです。

ryugon公式より引用

2023年に新設されたサウナはマイルドな温度で結構ゆっくり入れます。
水風呂は屋外にあり、そのまま外気浴が最高に気持ちいいです。

貸切風呂

大心の間から大浴場に行く途中、部屋を出てすぐのところに貸切風呂があります。
入り口ドア横ランプが点灯している時は利用可能です。

ryugon公式より引用

あまり広くはないですが露天でのんびりできるのがよかったです。
貸切風呂の更衣室は空調が効いていないので夏場の風呂上がりは大変でした。

利用時間  15:00〜23:00
予約制ではなく空いていれば無料で利用可能

ryugonの館内サービス

ライブラリー&ラウンジ

館内サービスで嬉しいランジサービス!
ryugonにもあります。しかもほぼ1日中利用可能なのが嬉しいです。

ラウンジ利用時間07:00〜24:00
パティスリー
朝は焼きたてのパティスリー。
08:00〜10:00
デイタイムラウンジ
チェックイン前、チェックアウト後にもラウンジ利用可能です。
12:00〜15:00
アペリティフ
食前酒として地酒が楽しめます。
17:00〜19:30

ソフトドリンク、ちょっとしたスナックもあります。

席数も多くいろんなところが利用できるのがありがたいポイントです。
プライベート感のあるソファーで静かにくつろぐもしよし、グループなら座敷もあっていいですよね。

ソファー席からは山に囲まれた庭。
季節が良ければ屋外でワイワイしたいですね。

夕食前に食前酒を楽しみつつ緑を眺める贅沢時間。
ラウンジのお酒の種類は八海山と梅酒のみです。スイスイ飲めるので要注意です。

雪国ガストロノミーで味わう地元の恵み

夕食

夕食は17時30分と19時30分の二部制になっております。
17時30分の部は人気なのですぐ埋まると思います。今回チェックインした15時半ごろの時点で埋まっていたので予約時にリクエストなどしておいた方がいいかもしれません。

夕食はメインダイニングにて雪国ガストロのミーのフルコースをいただきました。
コース内容は他にも新潟和牛とノドグロがついたものがあります。

雪国ガストロノミー(全9品)和食の技術を基本としながらも、ryugonならではの斬新さを料理に取り入れた新しいスタイルの郷土料理です。8800円
新潟和牛とのどぐろ焼コース(全9品)
雪国ガストロノミーのコースをベースにメインがステーキとのどぐろ焼になっています。16500円

その他コース以外に別途注文できるメニューもあるようですが今回はオーダーしておりません。

地鮎の塩焼き7〜8月限定(時価)
のどぐろの塩焼き通年(時価)
にいがた和牛希少部位ステーキ80g5,800円~12,600円

仕入の状況にもよりますので、ご希望の方は宿泊日3日前までにご予約がいるようです。
価格帯的にそんなに高くはないだろうとは思いつつ、時価と言われるとビビっちゃいますよね(汗)

雪国ガストロノミーフルコース

1品目は「茄子とトマトの焼き浸し」です。
鰹出汁、モロヘイヤの味噌、紫蘇の香りが見事にマッチした素晴らしい一品でした。

2品目は「魚沼すっぽんのお出汁」です。
すっきりした出汁の中にまたたびの実とすっぽん謎肉が入っています。めちゃくちゃ美味しかったです。

3品目は「雪国渡世」です。
左上から、とうまめの玉子焼き、日本海天然岩もずく、鞍掛豆の揚げびたし。
2列目左から、トマト焼漬の酢の物、かぼちゃのパウンド、ズッキーニと越の鶏の煮浸し。
3列目左から、日本海天然真鯵の昆布締め、佐渡鮪のたたき、日本海天然柳鰈南蛮漬け。

3品目は「日本海天然甘鯛 鱗焼」です。
高音で調理しパリサクに仕上がった鱗の食感が最高です。

4品目は「A5ランク にいがた和牛ロースト」です。
ジューシでキメの細かい肉質で美味しかったです。

5品目は〆の「ご飯、けんちん汁、ニシンときのこの旨煮」です。
魚沼産コシヒカリは塩沢地区限定の一等米です。ツヤツヤピカピカでした。

6品目は「佐渡番茶羊羹」です。
写真を撮り忘れるという痛恨のミス。

どれも素晴らしい料理でした!
また、料理にあう地酒もたくさんあるのでかなり堪能できました。
ペアリングもあるのでお酒好きな方はぜひ。

 日本酒ペアリング(3種) 3,300円
 ワインペアリング(4種) 6,600円

朝食

朝食は同じく会場食でのハーフビュッフェです。
ビュッフェメニューとは別に1品オーダーできます。
このご飯は茶碗ではなく丼なのでボリュームが半端ないです。
おかわりも何も言わなければ同じ量入れてくれるので腹パンでした。
ます子の醤油漬けと佐渡鮪の漬けが最高でした。

朝のラウンジサービス

食後はラウンジサービスの焼き立てパティスリーでをしっかり堪能。

クッキーとコーヒーを頂きつつソファーでのんびり。
チェックアウトが12時なのでかなりゆったりできるのが嬉しいです。

まとめ

龍言での滞在は、歴史ある古民家を移築した趣深い建物と行き届いたおもてなしに、心癒されるものでした。
ゆっくり流れる時間の中、地元の恵みを活かしたお料理を堪能し、特別なひとときを過ごせました。
自然に囲まれているため、部屋や窓辺で虫に出会う場面もありましたが、それも田舎ならではの経験ではないでしょうか!
日本の文化や暮らしを感じたい方、非日常の贅沢な時間を味わいたい方、そして温かなおもてなしを重視される方に、ryugon[龍言]は心からおすすめできるお宿です。

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